第8回 スキー・フォー・ライト ジャパン

参加者の感想

last updated: 2004.10.16


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得して楽しいスキー・ツアー

野畑 康子 (ガイド・会社員)

第6回スキー・フォー・ライト ジャパンに参加した我が夫は、帰ってくるなり顔を輝かせながら、嬉しそうにその数日間についてしゃべり続けました。そして翌年の第7回は日にちが決定するなり、有無を言わせず夫婦ともに参加、第8回ももちろん参加。気付けば我が家の正月恒例行事となりそうな勢いです。

アルペン・スキーには毎年何回も行っていますが、クロスカントリー・スキーは未経験、常々やってみたいと思っているもののひとつでした。

白い雪がほっこりと積もった森の中、レールの4本ついた道がカーブしながら続いています。吹きさらしのグラウンドでは身も凍る猛吹雪でも、森の中は風も穏やか、歩いていれば暖かいくらい。時折太陽が雲の切れ間から顔を出せば、真っ白な雪がさらに白さを増し、木々の枝が雪上に美しい影を描きます。聞こえるのは風の音、スキーの滑る音、鳥の声、せせらぎ、そして楽しそうなパートナーの話す声。笑い声が森の中に響きます。普段はやさぐれた生活を送る私まで、ロマンティックな気分にしてしまうこの森の魅力は何なのでしょうか。

「今日はミーティングでパートナー紹介するんですよね。何か面白いネタないかなあ。えーと、じゃあ、ご趣味は?」

「そうですね、旅行ですかねぇ。何十カ国か行ってるんですよ。」

「えーー、すごい。その中で特に思い出に残っていることってあります?」

「そういえばドイツに行ったとき、私とウッチーが怪しい関係に間違えられたことがあったなぁ。」

「あははは、怪しい関係って! ああっと、右にだんだん曲がってます!」

こんな感じで、優雅な周囲の状況とは違い、結構忙しいクロカンなのです。パートナーの身上も問い詰めなければならないし、遭遇した仲間からはお菓子をもらわないといけないし、子供たちの作るかまくらにも入らなければならないし、焼きたてパンの店にも是非とも行きたいし、ガイドをしている暇もないほどです!!! いえいえ、大丈夫、大部分の方はしっかりとガイドをしてらっしゃるはずです(?!)。

そんな冗談はともかく、このような楽しい経験は、多種多様な人生を送っている、上は60代、下は小学生までの多くの方々と同じ時を過ごすことで、さらにふくらみのあるものとなってゆきました。いかに普段狭い世界で生きているかを改めて思い知らされ、私も頑張るぞと思う勇気と、暖かくて楽しい気持ちをいっぱいもらい、私ばかり得しちゃって申し訳ないなあ、と思う SFL-J なのでした。

このような素敵な活動を支えていらっしゃるスタッフの皆様、本当にありがとうございました。きっと並々ならぬご尽力の賜物と存じます。スキー・フォー・ライト ジャパンが今後とも末永く続いていくことを願い、この駄文のまとめとさせて頂きます。また来年お会いいたしましょう!


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