第22回 スキー・フォー・ライト インターナショナル

日本からの参加者の感想


last modified: 2004.3.1

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「第22回 スキー・フォー・ライト インターナショナル」に参加して

福嶋 義忠 (スキーヤー・学生)

私は、2月23日から3月2日まで米国ミネソタ州で開かれた「第22回 スキー・フォー・ライト インターナショナル」に大学の卒業旅行もかねて、高校の先輩である中根雅文氏とともに日本からは二人で参加した。私は北海道に生まれ、小さな頃からダウンヒルのスキーを楽しんできたが、クロスカントリースキーはやったことが無く、一度どんなものなのか体験したいと考え、同時に米国をはじめとする各国の視覚障害者たちと少しでも話をしてみたいと思ったのである。

イベント期間中、おおむね良い天気が続き、スキーヤー・ガイド・その他関係者を含む250名あまりの参加者は、思う存分クロスカントリースキーを満喫できたのではないかと思っている。

普段歩くこと以外特に運動らしいことをしていない私は、初めの2日間激しい筋肉痛との戦いだった。また、スキーそのものも、下り斜面ではストックが前に出てバランスを崩し頭から転倒するなど、ダウンヒルスキーとのギャップに苦しめられた。しかし、3日目以後はだんだん慣れてきて、最終日に行われたレースは、10キロメートルを無事に完走することができた。走りきったときには、思わずガイドの方と抱き合って喜び、ギャラリーの皆さんも祝福してくれ、一生忘れられない思い出になりそうである。

さて、「スキー・フォー・ライト」の大きな魅力の一つは、アフタースキーの充実だと私は考えている。ワインを飲みながら、食事をしながら、或いはそれぞれの興味のある分野で参加者が意見交換する「スペシャル・インタレスト・セッション」を通じて、たくさんの方たちと話をする事ができた。私はこの4月から、北海道で職業安定行政に携わることになっていたためもあり、海外の視覚障害者がどんな職業に就いているのか、興味を持っていたのだが、弁護士、ディスクジョッキー、カウンセラー、セラピスト、教師、公務員など実にさまざまな仕事をしていることを知り、感心させられた。これから自分が仕事をする上で、ぜひとも活かしていきたい。

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